montre

hidekoji2005-02-19


先日、overhaulに出していた機械式の腕時計を時計屋に受け取りに行ってきました。(修理鑑定書についていた小職の時計のムーブメント部分の写真)
本来であれば、機械式の時計は4年に一度はoverhaulしないといけないらしいのですが、

機械式時計は、4年に一度オーバーホール(分解掃除)が必要です。
長年使用するとムーブメント内のオイルが汚れて減り、部品が消耗していきます。
定期的にオーバーホールを行うことにより、ベストなコンディションを維持することが出来ます。

サボってて5年目にしてようやく出したわけなのです。で、まず驚いたのがoverhaulに一ヶ月もかかったということです。何にそんな時間がかかるのだろうと思ってgoogleでoverhaulについて調べてみると、こんな手順だそうです。

で、こんなことしている時計の職人さんの世界ってどんな風なんだろうと思って、もうちょっとgoogleで探してみると、この世界には日本時計師会公認高級時計師(CMW:Certified Master Watchmaker)という資格があるみたいですね〜。

http://www.isozaki-tokei.com/cmw.htm より

1954年から実施された時計職人最高峰の技術試験。
一次、二次にわたる延べ5日間の試験を合格した者だけに、その名誉ある称号を名乗る事が出来る。

発祥の地はアメリカで、その主催である米国時計学会【HIA】の日本支部を設立してCMW試験を日本に導入する事により、時計職人全体の技術の底上げと共に、日本時計産業の復興を目的とした。

学科試験、時計旋盤による天真,巻真別作、懐中時計、腕時計の修理、「クロノメーター級の精度を要求する調製技術」の実技試験で構成された。
その試験内容は、超難解にして、多岐にわたる。
今までに合格者800人を輩出し、【時計職人なら誰もが羨望の眼差しを向ける夢の資格】と言われている。

CMW1次試験の2日間は学科と時計旋盤による、天真・巻真の別作です(天真製作の許容誤差は1000分の5mm以下の正確さを求められる、難度の高いものです)。

2次試験の3日間は、故意にめちゃくちゃに壊してある19セイコー懐中時計とシチズン腕時計を天文台クロノメーター級の精度誤差を求める難解多岐にわたる分解掃除(天真ホゾ折れ・・旋盤により別作、ヒゲゼンマイ外端・内端・縦ぶれ・横ぶれ修正、ヒゲ棒別作、ドテピン折れ、アンクル爪調整、アンクルけん先調整等々)と精度微調整(平均日差・最大日較差・最大姿勢差・復元差・修理作業)の技術試験です。

5日間の試験を突破した者だけにしか、名誉あるCMWの称号は得られません。

いや〜マニアックな資格ですね〜。。
1000分の5mm以下の正確さを求められるっていうところに職人魂を感じますね。