読書
小職の勤務する会社では、福利厚生としてカフェテリア・プランというものが提供されております。仕組みとしては期首にある一定のポイントが貰えて、事前に定義されているメニューからプランを選んでサービスを受けるとポイントが消費されるという感じです。で、メニューにはマッサージとかスポーツ施設利用といったものから英語やビジネススキル向上といったお勉強系ものまであります。また、お勉強系の一環としてIT系/ビジネス系の書籍や雑誌の購入もできたりします。
で、前置きが長くなりましたが、先月末で弊社会計年度が締まる関係上、余ったポイントを消化するために、以下の本を購入
- 作者: 内田和成
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/03/31
- メディア: 単行本
- 購入: 29人 クリック: 187回
- この商品を含むブログ (161件) を見る
- 作者: ジョン・バッテル,中谷和男
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/17
- メディア: 単行本
- クリック: 76回
- この商品を含むブログ (229件) を見る
仮説思考について一言。
情報が多ければ多いほど、よい意思決定ができる。このように信じているビジネスパーソンは多い。そうであるがゆえに、できるだけ多くの情報を集め、それを分析してから、経営課題の本質を見極め、解決策を出そうとする。実際に起こることは何か?時間切れである。徹底的に調べてから、答えを出すという仕事のやり方には無理がある。では、どうすればよいのか?仮説思考を身に付ければよい。
最近この手の本(大前研一氏を筆頭とするその筋のヒト達の本)を読んで思うことが2つ。1つ目は、結局どの本でも言ってることは同じではということです。つまり、どの本を読んでも、左脳的なアプローチ(ロジカル・シンキング等で解決策を見出す)と右脳的なアプローチ(ある種の直感、仮説思考でいうところの「よい仮説に裏打ちされた直感」で解決策を見出す)の相互作用が大事だよと言ってるように見受けられます。違うかな?
2つ目は、この手の話ってロジカル・シンキングでもそうですが、それを「知っていること」と「やること」と「やって結果を出せること」との間にはすごいギャップがあるという点です。サッカーで例えて言えば、ロベルト・カルロスロナウジーニョがやるフェイントのロジックが分かっても、それを実際にやるのと、やって成功するのはまったく話が別っていう感じでしょうか。ということで、コンサル・ファームの人がこの手の本で、自分の手の内を見せるようなことをしても平気なのは、やれるものならやってごらんという思いが裏にあるのかな〜などと思ったりしてます。