Super Bowl - これぞアメリカのスポーツ
先週の日曜日、アメリカで圧倒的な人気を誇るスポーツNFLの優勝決定戦Super Bowlがあった。ところで、アメリカに来る前はMLB(野球)、NBA(バスケ)、NFL(アメフト)がアメリカの3大スポーツであるとは知っていたが、NFLがこんなに圧倒的に人気があるとは知らなかった。
ちなみにこちらのカラム(鈴木友也の「米国スポーツビジネス最前線」)によると
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080128/145574/
2007年の平均視聴者数は約9700万人と、全世界最大の生中継スポーツイベント
* 米テレビ番組史上、視聴者数ランキングでトップ10を独占* 多チャンネル化が進む米国にあって、視聴率は16年連続で40パーセント超
* 30秒の広告枠(2007年)の平均額は約260万ドル(約2億8600万円)
* 「スーパーボウルのチケットが当選したから取りに来るように」といった類のおとり捜査が度々行われ、指名手配犯が逮捕される
* 「スーパーボウル開催日を国民の祝日にしよう」(スーパーボウル・ホリデー)や、「スーパーボウル翌日の月曜日は(会社を休みにして)学校参観日にしよう」という運動もある
ぐらい人気。
MLBは昨シーズン(2007年)に、過去最高の60億7500万ドル(約6682億円)の売り上げを記録しましたが、NFLでは同シーズン(2007-08年)の売り上げはMLBを上回る70億ドル(約7700億円)超と試算されています。 NFLの1試合の平均観客動員数は6万8773人で、これはMLBの2倍以上です。テレビ視聴率に至っては、他のスポーツを全く寄せ付けません。
なんと、売上げがすごい金額。年間試合数が16試合しかないのに選手に給料が十分に払える理由がこの数字を見て分かった。
なお、NFLがアメリカを象徴するスポーツであると小職が感じたのは以下の点
- 完全分業制
オフェンスとディフェンスは一つのチームの中で別の担当者がいる。しかもフィールドゴールだけ狙う専門職や、パントをするだけの選手もいる。こういう専門職の人は試合中の実稼働時間はえらく少ない。小職はラグビーをやっていたのだが、ラグビーはディフェンスもオフェンスも同じチームで行う。NFLの完全分業体制を初めて知った時には衝撃を受けた。。ビジネスの世界でも仕事がかなり細かく細分化され専門職化が進んでいるアメリカらしい制度。
- 2 minutes warning (ツーミニッツ ワーニング)
アメフトは4クォータ制であるが、第2クォータと第4クォータでは残り時間が2分の所で自動的に試合が止まり、時計も止まる。で、テレビのCMが入る訳である。なんとまぁ、いいところでCMが入るのはバラエティーやドラマだけでないのである。これまたとてもアメリカっぽい。
- チャレンジ
審判の判定への異議申し立てができる。これは以下のWikipediaの解説が分かりやすい
審判のジャッジに不服がある場合、ヘッドコーチが次のプレーが始まるまでに、赤いフラッグをフィールドに投げ入れて“異議あり!”とアピールし、インスタント・リプレイを要求することができる。これをチャレンジあるいはコーチ・チャレンジとも言う。チャレンジは、得点やターンオーバーなど、試合を決定付ける重要な場面で行われることが多い。
チャレンジの対象は、プレーの成否に関わるいくつかの事項(得点、ターンオーバー、パスの成功・不成功など)についてのみ認められており、反則の有無についてチャレンジを行うことはできない。
チャレンジは1試合につき3回(大学の場合は2回)まで行うことができる。ただし、3回目の権利はそれ以前に2回続けてチャレンジに成功しないと与えられない。オフィシャル・レビューの結果、判定を覆すに足る明確な証拠があると認められれば、判定が覆り、チャレンジ成功となる。
しかし、明確な証拠がない限りは審判の判定が優先される。この場合はチャレンジ失敗となり、タイムアウトの権利を1回分失う。つまり、チャレンジはタイムアウトの権利を賭けて行うものなので、タイムアウトを使い切った状態では行うことはできない。
ちなみに、ラグビーでは審判の判定に異議申し立てはできない。何でもすぐに裁判で訴えるお国柄が出ているのだろうか。。