Lucasfilm

Lucasfilmという会社を知ってますか?

http://www.lucasfilm.com/

そう、あのStar Warsシリーズの製作で有名な会社です。Chairmanはもちろんジョージ・ルーカス(George Lucas)です。米国でスター・ウォーズ エピソードIII シスの復讐(Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith)がいよいよ米国で今月(5月)に公開なわけですが、それに関連してNew York Timesに5月1日付けで

Is There Life After 'Star Wars' for Lucasfilm?
http://www.nytimes.com/2005/05/01/business/yourmoney/01star.html?
というタイトルの記事が載ってました。

今回のEpisode IIIでスター・ウォーズ6部作が完了となるわけなのですが、じゃあ、Lucasfilmは今後どうするのっていうお話です。

To hear Mr. Lucas tell it, Lucasfilm will be less ambitious, not more. There will be no more live-action, blockbuster movies, he said, and that means fewer peaks and troughs. In the past, the company's profits would soar during years when a "Star Wars" film was released, only to fall off a cliff between movies.

Lucas氏曰く、Lucasfilmは、少し野心を押さえ気味にするとのこと。また、(スター・ウォーズのような)live-actionや、blockbusterでレンタルされるような大ヒット作品はもうやらないとのこと。これは(一発を狙うことによる)好不調を減らしたいということが裏にはあるのでしょう。以前は、Star Wars作品が公開された年にはLucasfilmの収益が大幅に伸びましたが、結局は次の作品公開までの間は業績が下降してしまっていました。

From now on, he said, Lucasfilm will be a "widget driven" enterprise, churning out books, video games and television shows, with a more predictable rate of return of 10 to 20 percent a year. Eventually, he said, the hit-driven cult of personality surrounding both him and "Star Wars" will give way to "a sane reality.

Lucas氏曰く、今後は、Lucasfilmを"widget driven(こぶりな仕掛けをうまく使った)"企業にしたいとのこと。つまり、本やビデオ・ゲームの量産やテレビ番組の製作を行っていき、年10%から20%くらいのリターンが見込める感じのビジネスを行うとのこと。また、Lucas氏は、自分自身や"Star Wars"作品に付きまとうヒット狙いのカルトといったパーソナリティは徐々に"堅実な現実"に取って代わられるとも言ってます。

うーん。Star Warsファンが聞いたら結構がっかりするような発言に聞こえるのですが。。ちなみに小職も仕事場の机の上には、R2D2のフィギア等を並べているStar Warsファンなのですが。。ちょっと寂しい感じがしました。。

ただ、ビジネスという観点から見ると、やはりヒット作品に頼った、ある意味ギャンブル的な経営というのは厳しいのでしょうね。

日本ではこうしたギャンブル的なリスクをヘッジするために、アニメの製作に特別目的会社を利用したファンドの仕組みを取り入れて、出資を募り、成功すれば出資者にリターンがあるといった仕組みが先日紹介されていました。

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0407/27/news076.html

エンターテイメントにもこうした方法が適用されていけば、第二のスター・ウォーズのような作品がでてくるのでしょうかね。Let's see how it works.