要約(2):ソフトウエア企業の競争戦略

http://d.hatena.ne.jp/hidekoji/20050504

先日の続きです。

ターゲットとすべき対象

  • Enterprises (企業)
  • Consumers (一般消費者)



Enterprise (企業向け)

Consumer (一般消費者向け)

有利な点

一件当たりの売上額が大きい
サポートサービスや導入コンサルティングといったサービスでも収益が見込まれる

代理店での販売や、ハードベンダーが組み込みという形で販売してくれるため、低コストでの販売が可能。高い利益率を享受できる。

不利な点

直販セールス部隊やサポート部隊が必要だったりするため、Consumer向けよりもコストがかかるため、利幅は薄くなる。

一件当たりの売上額が小さい。
導入コンサルティングサポートサービスといったサービスでの収益が見込めない。

どちらにも共通することとしては、(標準化された)ソフトを売るということは、本を出版することやその続編を出版することと似ています。

もし、ベストセラーとなれば大もうけできますが、続編(ソフトウェアのアップグレード)を売るのはとても困難です。これは前作で十分満足できるレベルだった場合、ユーザーに新規にアップグレードを促すのが難しいからです。